レイアウト持論。

レイアウトの製作上の技法は各雑誌によく掲載されるのだが、設計段階でのコツを書いているものは少ないように思う。そのせいか、雑誌に掲載されるレイアウトでも、幼稚くさいプランが氾濫している。
独断と偏見によるものだが、レイアウトとは、「いかに狭い場所を広く見せるか」である。
・取り敢えず、エンドレスが一箇所の地点から全部見えると単調にみえる。たとえ高架線であろうと、ビルなどで隠すべきである。
・平行や直角を出来るだけ作らない。道路や線路・田畑の配置などは、わずかでも歪ませるべきだ。共産党的(画一的)町並みや集団農場的田畑は慎むべきだ。たとえソ連の風景であろうと。
・高低差を強くする。田舎なら段々畑や小山・河川・用水路など、ビルが並ぶ風景ならビルの高さをばらばらにするなど。
写真はこれらの原則どうりに製作中の極小レイアウト。キハ04でさえ巨大に見えるのだが、向こう側が見えない効果で、もっと大きなレイアウトにも引けをとらない広がりを見せている。