Inter Mountain社の貨車キット

この前れーるぎゃらりーろっこう(通称六甲模型)に行ったところ、二階の壁際にアメリカ型貨車のキットが山積みになっているのを見つけた。価格は、誰も買う人が居なかったとみえて、一両500円というただ同然の価格まで下がっていた。こっそり中を見ても、けっこう細密そうな出来だ。
早速2両分(B&Oのbox carとSwiftのrifrigerator car)を買って、組んでみた。
取り敢えず面倒くさい。細かいパーツが山のようにある。また、よくピンセットの先で飛ばしてしまうような部品や、壊れやすい部品に限ってスペアパーツがない。パーツとランナーの間の隙間が狭く、切り出しにくい。
しかし、反りは出ているがバリ・寸法の狂いは少なく、手すりなどの穴もちゃんと開けてあり、前後左右を取り違えないよう、噛み合せの穴を非対称にしてあるなど良い所もあり、「よし」とまでは行かなくても、「よろし」いキットだとは云えよう。
組み立てはリモネンと普通の流し込み接着剤を併用した。リモネンは固まれば非常に強固だが、乾くのが遅い欠点がある。
NMRAの規格(RP-20.1 car weight)に定められている重さ(1ounce+1/2ounce perinch of car length)(この場合、約107.59gだった)にするため、車内に錘を積んだ。1mmのPb板を切り出し、工作台周辺に散らばっている真鍮片などで微調整をした。貨車はある程度重いほうがよい。重く、かつ転がりをよくしたほうが、実物どおりの動きに近づけられる。
車輪は金属のものに交換した。ジョイント音がリアルになり、転がりもよくなるからだ。ただ、いまは10.5mmの仮のもの(実際は9.5mmなので)をつけている。軸受けには極少量の二硫化モリブデングリスをつけた。これはdda40x(http://blog.livedoor.jp/dda40x/)氏に教わった方法である。運転会でお会いしたとき、ピヴォット軸には絶対にモリブデングリスが必要だと断言しておられた。実際、実験してみると、モリブデングリスをつけた車両は他のに比べ約1.5〜2倍の性能向上がみられた。
また、経験上、カツミ規格のピヴォット軸+モリブデングリスの組み合わせの場合、軸重25g付近で最も転がりがよくなるようだ。
写真は昨日組んだB&Oのbox car。車輪の色を塗っていないこと、まだウエザリングしていないことはご容赦願いたい。いずれやるつもりだ。
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