貨車のわだい。

アメリカ型の貨物編成は、だんだん増強し、やっと20両ちょっと揃いました。
この程度の長さ以上にすると、走行性能が著しく悪かったり、連結器の高さが違ったりといった車両があると、すぐに脱線、自然解放が発生し、不愉快です。
というわけで、当鉄道では、レイアウトのループ線(勾配は3%程度)をジェットコースターのごとく滑り降り、かつ金属製車輪を履いていなければ編成には入れない、という規定を設けています。
Athernのは例外ですが、たいていのプラ製の車輪はフレが出ていて、貨車は激しくゆれ、またよく脱線します。とくに、車軸がプラのものは、車輪が金属の場合でもこの傾向が強いようです。
また、レールが汚れるという話も聞きます。これについてはあまり実感はありませんが、用心するに越したことはないでしょう。
音も静かすぎるような気がします。
ただし、さかつう製の金属車輪は少し薄すぎて、ポイントの欠線部での落ち込みが大きく、金属台車の場合はレールに触れてショートすることがあり、またフログが傷みやすいと思います。あとコンマ数ミリタイヤを太くすれば済む話なのに。フランジが低く実感的なのは歓迎なのですが。
これで随分走行抵抗が減りました。HOスケールでのlo-D(低抵抗)車輪も可能ではないか、と考えています。
理想としては、この↓(音声のみ)動画のようなことが実現したいかな、と。

ペンシルベニア鉄道の蒸気機関車が重い石炭列車を牽き出すときの音声です。最初にガコン、と連結器の音がしたあと、非常にゆっくりと加速していきます。ときどきシュシュシュシュ、とブラスト音が早くなり、空転して、またすぐ再粘着してシュッ…シュッ…と加速していきます。
当然、加速するために必要な運動エネルギーが大きく(⇔列車の重量が重く)、走行抵抗が非常に小さいため、このような現象が起こり得るのです。
Oゲージのlo-D車輪付の貨物の編成を、弱い機関車で走らせたときの感触も同じような感じでした。

さて、今日はMR誌の最新号のウエザリングの記事をヒントに、新しく思いついたウエザリングをSanta Feのボックスカーに試してみました。
まず、アクリル絵の具を車体のところどころに盛大に(最後に残る量の数倍)盛り上げ、生乾きになるまで待ち、その上を太めの筆で溶剤で濡らしてから、ティッシュで車体の下へと平行に強めにこすっていきます。すると、錆びたところから酸化鉄が下にたれているようすを簡単に表現できます。
ティッシュでやるので、乾くまで拭くと自然に錆にあたる部分(絵の具を盛り上げた部分)がざらざらになります。
もちろんそのあと全体にフラットアースを吹いて彩度を落としてあります。
仕上がりの写真。