M先生のお別れ会。

昨日はながらく我らが鉄道研究部の顧問をつとめられたK先生(通称M先生)が退職されるとのことで、送別会をすることになりました。
送別会、と言っても、鉄研のことですから、普通のやり方はしません。K先生のゆかりも深い、北条鉄道で車両1両貸切という、珍しいスタイルです。
まずは三宮集合。阪急で、新開地まで移動。
実は、神戸電鉄での山越えは初めてなので、ちょっとワクワク。
神戸電鉄のホームに行けば、昭和の地方電鉄といった風情。

それが、六甲山をぐんぐん登っていきます。白い勾配標を見ると、なんと50‰。目に見えるどころか、体で感じられるほどの勾配を、モーター音も勇ましく登っていきます。

まさか三宮から数駅でこんなところがあるとは。
当然、登ってしまったら今度は下らねばなりませんが、またまた16‰、40‰、50‰…見ていて恐ろしくなるような急こう配を降りていきます。回生ブレーキもついているようです。
トンネルか切りとおしにすればよかったのに、と思うようなところも、登ったり…下ったり。

平地に出たら、これもまたいい感じの線路で、終点の粟生まであっという間についてしまったように感じました。
さてそこで北条鉄道に乗り換え。

普段学生と老人しか利用しないような、典型的な3セクなのに、いきなり50人もの大人数で押しかけたものですから、唖然とされました。
ただ、いろいろと経営努力は行われているようで、今回のような貸切サービスのほかに、子ザル駅長とかまくらぎオーナー制、グッズ販売などがあるようです。
終点・北条町に到着、ここで入れ換えをおこない、今回貸切る車両を営業車両の後ろに繋ぎます。
ポイントの切り替えは手動です。

そしてゾロゾロと乗り込み。中はすべてロングシートで、机がレール方向に2列並べてあります。
なかで弁当を食しながら、盛り上がります。レールのジョイント音がBGM、絶えず変わっていく風景、まさに鉄研らしい送別会です。残念ながらこの時の写真は人が写っているので出せませんが…。
1往復すると北条町の留置線に入り、1時間ほど盛り上がりました。私が鉄研に入ったのはちょうどK先生が顧問を退任された直後ですから、直接の縁はあまりないのですが、昔の鉄研旅行のエピソードなど、面白い話を聞かせていただきました。
また、車外に自由に出られ、出口側にはレールはなかったので、ついでにと安心して床下の撮影ができました。

1枚目は台車内の駆動軸です。2軸駆動になっているのははじめて知りました。dda40xさんがブログ上でおっしゃっていたとおり、ユニヴァーサルジョイントが直角でなく平行になっていたことにちょっと感動。あたりまえのことなんだそうですが。

ちょっと北条鉄道の宣伝もしておくと、貸切列車は数万円程度(4万だったか2万だったか…)で可能なんだそうです。三セク鉄道のご多分に漏れず、経営難に陥っているみたいですから、何かの機会に利用してあげてください。
ともあれ、昨日は一日かなり楽しめました。
K先生、いままでどうもありがとうございました。