FEF3のテンダー

かなり前から仕掛りのまま止まっていました。
後部の5軸台車が、ロストワックスの塊に軸穴を空けただけのもので、走るとゴロゴロガラガラやかましく、どうにかしようと思いつつなかなか手を付けられませんでした。
まずは先台車…というか2軸台車から手を付けます。
こちらは、推進運転時の安全性を鑑みて、復元装置を入れようと思っていました。
そこで、長穴をガイドとしてピンで支持する方式から、揺れ枕方式に改造。
まずは、フライスで長穴を広げます。

次に部品の作成に取り掛かりました。
JAMで仕入れてきた快削黄銅の板の試し切りも兼ねます。
これは、鉛を少し混ぜてあるらしく、見た目や強度はいつも使う真鍮板とほどんど変わらないものの、ヤスリや糸鋸、ピンバイスの作業が格段に早くなり、カエリも明らかに少ないです。糸鋸をはじめとする工具を長く持たせることにもつながり、まさに一石二鳥といったところ。

揺れ枕自体は、コの字型引き抜き材の左右に真鍮パイプをくっつけるという実に安直な形態。板から曲げて所定の寸法にする自信が無かったため、このようになりました。

狭い部分が多く組立にはなかなか苦労しました。塗装も剥がさず、なるだけ元の形態を利用して省エネ工作です。

台車全体では、片側の台枠はハンダ固定、片側はネジ止めのため(これも元からの仕様)、3点支持になっています。
意外と簡単な工作で、軽い動作にも成功。
ボギー車に取り付けて、ポイントやカーブでの挙動を見てみたいという気にもなってきました。
原鉄道模型博物館に行った影響もあるかもしれません。

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