高校生鉄道模型コンテスト。

今年も本校鉄道研究部は参加しました。
今回は、部員が誰一人実際に行ったことのないヴェネツィアを再現。
特定の場所を再現するのではなく、ヴェネツィアのあちこちを詰め合わせたようなものとなりました。
まずは画像検索したものを大量に印刷して、見比べつつあれこれ話し合い。
大体のイメージが出来上がったところで制作に踏み切りました。

全体の完成写真です。
手前側と、右奥から右手前にかけての建物群は製品のキットをもとに製作。
元々ドイツ風のストラクチャーでしたので、屋根を作り変えたりしてイタリア風に改造しています。
右奥の建物群はレーザーカットしてもらったペーパー製を組み立て。
サンマルコ広場の鐘楼をモチーフにした塔は、全体のバランスを考えデフォルメして再現。これはプラ板による自作です。
手前のいびつな五角形の消防署もペーパーです。下部に車庫のかわりに消防艇を入れるためのスペースがあります。
水はいつも通りエポキシ樹脂とウォーターエフェクトの組み合わせですが、今回ヴェネツィアの濁った水を再現するため樹脂にガラスパウダーを混ぜ込んであります。


死角を多く作り、直角、並行を避けることで、狭いスペースに広がりを作り出しています。
人形を多数並べたことも効果的でした。また、全体的にまとまりを持つ落ち着いた色調も特色の一つです。
今回は審査において、技術的に成熟していることより、"高校生らしい"自由な発想が求められたようで、惜しくも最優秀賞を逃してしまいましたが、多くの人に評価を頂いたことは嬉しい限りです。
あまり撮影を行わなかったので、きれいな画像が少なく申し訳ございません。


Kalafina光の旋律